地(だんち、英語: apartment complex)とは、生活または産業などに必要とされる各種インフラおよび物流の効率化を図るために、住宅・工場などが計画的に集められた一団の土地のことである。「団地」とは本来は工業団地や流通団地のように「単一機能が集積する土地」をいうが、一般的には中高層の賃貸アパート(住宅団地)を指すことが多い。地理学上は住宅団地には戸建ての建売住宅や住宅用の土地分譲によって一定の戸数が集合しているものも含めるべきと考えられている。

住宅団地の特性

住宅団地は単に家屋が密集している場所を指すのではなく、生活関連の諸施設が完備され管理されているものをいう。団地の土地性には、地域構造、地形・気象、自然および歴史的要素などがある。
地域構造:団地建設は周辺地域に大きな影響を及ぼし、都市圏において占める立地条件を考慮する必要がある。
地形・気象:団地用地の直接的要因に合わせる必要があり、防災安全性、快適性、景観、経済性などを考慮する。
自然・歴史的要素:山林や農地が保存緑地として残されたり、史跡が保全される場合もある。

団地設計の要素

団地の構成要素にはインフラ造成、グルーピング・オープンスペース、住棟配置デザイン、景観・シンボルなどがある。丘陵地を宅地化する場合には、大造成平坦宅地化、なだらか造成、自然地形利用の3タイプがある。団地道路の配置には、外周サービス道路型、団地内ループ道路型、放射道路型があり、それぞれ歩車分離や周辺地域との関係性に特徴がある。

"THE TUDOR WALTERS REPORT"

欧州の住宅団地史

イギリス:第一次世界大戦後、500万の兵士と労働者に報いるため良質の住宅供給が課題となり、『チューダー・ウォルターズ報告』に沿った田園郊外型の供給が実現した。第二次大戦後はスラムクリアランスに重点が移り、中高層住棟が増加したが、後に社会的荒廃が問題化。1980年代以降、サッチャー政権下などで再生事業が進められた。

フィンランド:巨大な団地は少なく、部分的改修による更新が多い。ヘルシンキ市では1960年代建設の団地の更新が進められている。

スウェーデン:戦災を受けなかったが、1960-70年代の「百万戸プログラム」により郊外に団地が建設された。

オランダ:アムステルダムの「ベルマミーア団地(Bijlmermeer)」が有名だが、治安悪化により一部撤去や再生が行われている。アームスフォートでは太陽光発電を活用したソーラーシステム団地も誕生している。

旧ソ連:1960年代、「フルシチョフカ」と呼ばれる低コストな5階建て集合住宅が大量に建設された。